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セピア色・・・ という時、誰の頭にも浮かぶのは白黒のそこからまたさらに色のぬけた少し褪せた写真。ちょっと色褪せたちょっと切なくなるような懐かしい。 昭和30年から40年代を思わせる。
昭和40年以降に生れた人は白黒テレビを知らないのでしょうか。 世の中が鮮やかに彩られ色の洪水に慣れている人たちにとっては白黒の映像や画像は味気なく貧しい世界に感じるのかもしれません。 そして物足りなさを感じるのかもしれません。 だけどもそういう白黒テレビをしらない世代にも、最近、昭和ノスタルジーは人気だそうです。
セピア色のその写真に人はなぜか惹かれていく・・・
普段私たちは色を手がかりに生きています。 肉や魚が腐っていないか、野菜が新鮮か・・・ そして顔色からその日の体調をよみ、喜怒哀楽さえも読み取っています。
色を読む・・・色で読む・・・
そう、無意識の内に色を手がかりに。 そんな時、 私たちは「色の三要素」のうちの「色相」といわれる色味、「彩度」という鮮やかさのふたつを頼りにしています。白黒の世界にはこの二つはなく、あるのは「明度」つまり明るさの違いだけです。 それでも私たちは白黒写真の中に色を感じ取っているような気がします。 経験と記憶を頼りに、想像力をプラスしながら、こころで色を見ているのです。
現在のように、物が溢れ、色が氾濫し、否応なしに情報が向こうからやってくる時代ではもう感じられない感動を白黒写真の中に見ている。 そんな風に思えます。
セピア(sepia)・・・ごく暗い赤みの黄 10YR
2.5/2(マンセル値) イカが墨をだす墨汁嚢を乾燥させて粉末にした古代の絵の具の名前。ギリシャ語、ラテン語を経由してセピアは英語の色名として定着した。
カラーマーケティングコンサルタント 伊藤 恵美子
〔06.02.06 brog 色を読む★color essence★に掲載〕〕
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