崩壊するニッポン(2)
壊れやすくなったデジタル製品(1)

PCの内蔵時計が大幅に狂う


PCの内蔵時計が大幅に狂う

 この頃よくモノが壊れる。昔は(アナログ製品時代はという意味)そんなことがなかった(少なかった)のにと思うが、最近のデジモノ(デジタル製品)は本当によく壊れる。
 まずビクターのDVD録画装置が壊れた。VHSビデオ装置と結び、昔VHSで録画していたものをDVDにダビングしようとしていたが、DVD装置が壊れたのでダビングどころかTV番組の録画もできなくなった。ビデオ装置は使えるがTVがデジタルになったので、結局観られない。
 お陰でTVをあまり見なくなったのは怪我の功名か。まあもともとレンタル店との付き合いもなかったので、DVD装置が壊れたからといってほとんど困ることはないし、新しい装置に買い換えもせず10年近くが経過している。そういえば、このDVD装置、一度修理に出した記憶がある。確か修理内容はコンデンサーの交換だった。

 相前後してCDプレーヤーが壊れた。恐らく結露が原因だろうと思うが、音飛びがするようになり、いまではCD部分は全く使えない。ただ、ラジオとテープの録音・再生の方は使えるので、CDの代わりにテープを聴いている。

 PCはOSが新しくなることもあるが、大体寿命は6,7年と考えて、それぐらいのサイクルで買い替えてきた。ところが、最近、立て続けにノートPCが壊れた。1つは岡山県北東部の実家用に置いている15.6インチディスプレーのノートPCで、もう1つは福岡で使っているメーンPC。こちらは17インチディスプレーで、これを使い出してからはデスクトップPCはお蔵入りになった。
 まず前者。普通通りに起動し、普通通りにエディターで原稿を書いていたが、ある文字が入力できないことに気付いた。最初は一文字だったが、そのうちASDFGHと横1列の左半分の文字が入力できなくなった。水をこぼした覚えはないが、冬は暖房機と一緒に加湿器を使うので、そのせいで結露したのかもと思い、虫干ししたが結果は変わらず。
 しかし、問題箇所は文字入力だけで、ほかは全く問題なく正常に動いているので、あることを思い付き試してみた。外付けキーボードを使う方法で、USB接続をすると、これがうまく行ったので、買い換えることなくそのまま使っている。

 一難去ってまた一難ではないが、問題は後者のメーンPCの不調である。Windowsが起動しない。いや、全くダメというわけではなく、BIOSのチェック段階でストップし、その先に行かないのだ。
 で、どうしているかといえばF1キーを押してWindowsを起ち上げている。Windowsさえ起ち上がれば後はなにも問題ないのだが、PCを起動させる度にこの作業をしなければならない。
 しかもPCの内蔵時計が狂う。それも大幅に。大抵はこのPCの出荷日時と思われる「2008年6月11日」になるが、ある時など「2075年」になった。こんなに未来に進むとウイルス防止ソフトが「期限切れ」表示を出し、効かなくなる。内蔵時計を正確な時間に設定し直せば問題ないのだが、毎回この作業をするのは結構煩わしい。

 それにしても、なぜこんなことになるのか。原因は電池切れだ。といっても、バッテリーのことではない。ボタン電池。マザーボードのところに取り付けてあり、この電池が切れるとマザーボードが正確な時間を認識できなくなり誤作動を起こす。
 ひどい時は勝手に電源を入れてPCを起ち上げたり、電源を切ったりということも繰り返す。実は2年程前、デスクトップPCが夜中に勝手に作動し、ウイルス感染か遠隔操作かと青ざめたことがあった。
 デスクトップPCの場合はマザーボードも丸見えなので、ボタン電池の位置も分かるし、交換も比較的簡単だ。しかし、ノートPCの場合はそう簡単ではない。裏蓋を外してもマザーボードがよく見えないし、ましてやボタン電池が取り付けてある箇所を探して外すともなると、最悪の場合PCがオシャカになることも覚悟しておかければならない。
 さすがにそこまでの覚悟はない。かといってPCを起動する度に手作業で内蔵時計を合わせるのは結構大変(ストレスが溜まる)。
 そこで色々ネットで探していると、「TimeTune」というソフトが内蔵時計を合わせてくれることを知り、以来、このソフトを使って毎回内蔵時計を合わせている。まあ、手作業で合わせるよりはるかに楽ではあるが、そろそろ買い替え時かもしれない。

                                           (2)に続く

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