帝国が消滅し、世界は王国の時代に(5)
〜自らをローマ教皇やキリストと同一視


 2.自らをローマ教皇やキリストと同一視

 トランプという男は何にでもなりたがるみたいでローマ教皇に自分の顔を当てはめたり、イエス・キリストに自らをなぞらえる映像を作ってSNSにアップしたかと思えば、つい最近は日本のアニメ「ナルト」の顔を自分に変えてナルトに成り切ったりとやりたい放題だ。
 もちろん単なる遊び心や私的なおふざけではない。「自分を止められるのは自分だけである」と嘯いたことがあるが、まさにその通りで、トランプが望めば何でもその通りになり、誰も止められないと思っている。
 こんな考えを持っている民主主義国家のトップは誰一人存在しない。いわんや歴代アメリカ大統領の中には。

 トランプはアメリカを国王が統治する独裁王国に変え、自らはその王国の王様になったつもりなのだ。

 それでもさすがにローマ教皇を批判したり、ローマ教皇に自身を似せたのは世界中のカトリック信者のみならず、聖書の言葉を絶対とする福音派からも反発を招いた。
 福音派は彼の支持基盤であり、信者数が多くいるためトランプは選挙のために福音派に改宗している。

 3.グリーンランドの領有を主張

 グリーンランドはデンマークの自治領である。それをアメリカによこせというのだからプーチンのロシア、ヒットラーのナチス、軍国主義の日本と同じだ。それぞれに勝手な理屈をつけて他国の領土を侵略している。

 4.自らの意に従わない者は裁判官、軍人、FRB議長などを次々に替えていき、周囲だけでなく国の統治機関のトップをイエスマンにしていった。

 世界は前例に習う−−。
怖いのはトランプ思考が世界に広まり、民主主義が軽んじられ独裁思考に世界がなることだが、すでに世界はそうなりつつあり、最後のお墨付きを与えたのがトランプだということだ。
                         (6)に続く

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