Google

 
  〜Kurino's Novel〜
  このページの著作権は栗野良にあり、一切の無断転載・引用・コピーを禁じます。

『Kurino's Novel』(ID:0000138716)は「まぐまぐ」の「栗野的視点」からも配信しています。
希望者は下記に メールアドレスをご記入下さい。

メールアドレスを入力してボタンを押すと登録できます。
登録フォーム

         
                                  
Nの憂鬱


★No1:彼思う故に我存在す 11/9

 Cogito ergo sum(我、思う故に我在り)とデカルトは言ったが、存在は肉体を通してであり、記憶は肉体を介して存在する。私の肉体なき後、私の存在は記憶を継承してくれる彼の中にしか残らず、それが存在の証になる。「彼、思う故に、我は存在する」。故に私の記憶を継承しておきたい。私が存在していたという記録を残し、伝えたい。

★No2:鳥になった日 11/13

 なんと美しい青空なんだ。その日、Nは鳥になって空を飛んでいた。目の前に次々と景色が現れては移っていった。高校時代との彼女と行った六甲山でのファーストキス、予備校教師の飛び降り自殺・・・、遠くから救急車のサイレンの音が聞こえた。

No3:二階から落下する 11/18

 空を飛んだと思ったのはバリケード封鎖した校舎の二階から落ちている数秒間に見た景色だった。「元気そうじゃないか。てっきり下半身不随になっていると思った」。見舞いに来た友人が笑いながら喜んでくれた。

No4:揺れる時期 11/27

 日本大学の現職理事が2億2000万円を不正に流出させた背任容疑で東京地検特捜部に逮捕され、理事長も逮捕された。日大は過去の歴史から何も学ばず、68年当時と何も変わってなかった。変わったのは当時は学生が不正追求で立ち上がり日大闘争が起きたが、今回は学生が立ち上がる気配さえないことだ

No5:遅れてきた文学青年 12/3

 高校時代はコナン・ドイルやアガサ・クリスティーなどの探偵小説・推理小説ばかり読んでいた。その他には吉川英治の「新平家物語」ぐらいで夏目漱石作品を読んだのは大学入学以後と同年代より遅れていた。漱石も作品より逸話のほうが面白かった。

No6:学生服とアスコットタイ  12/10

 男子学生も女子学生も総じて平均的で、おとなしく真面目そうで、男子は学生服、女子は白いブラウス姿。そんな中、Nは入学時からブレザーにアスコット姿という出で立ちだったから目立った。

No7:白土三平の唯物史観と出合う  12/16

 社研の部室壁に墨書された「我々は遠くから来て、遠くへ行く」という文字。忍者武芸帳の最終ページで影丸が呟いた言葉を見つけた時、一種の親近感を抱いた。

No8:勉強不足だ、と一喝される。 12/31

 最初の読書会で「君はそんなことも知らないのか。勉強不足だ」と一喝され、お前達が三回生で言っていることを俺は一回生で言ってやると反発。その先輩に付いて行き本棚の本のタイトルを覚え猛読書をする。

No9:学生生活を楽しむ 1/23  

 「坊っちゃん温泉」の近くに引っ越し、銭湯代わりに温泉に浸かり、友人とナンパに街に出かけたりと束の間のノンビリとした学生生活を送っていた。

トップページに戻る