リベラル派のおかしな論理
奇妙なのはリベラルと思われる側の人達からの石破辞任反対論は「自民党を今のようにしたのは旧安倍派で、石破降ろしでは何も変わらない」「首相の首のすげ替えではなく、自民党の体質を変えることが重要」というものがある。
これは一見もっともらしく聞こえるが、民間企業でもそうだがトップの交代は組織の体質変化を伴うことが多いし、体制、体質の変化を伴わない交代は組織を弱体化して行くだけで、いずれ消え去る運命にある。
不気味なのは理性・論理的思考より感情的な思考が右派でもリベラルでも優勢になっていることだ。
その先にあるのは「あれか、これか」「好きか、嫌いか」という2元論で、2分化が進む。
2分化が進むとその状態が固定化する恐れもあるが、元が感情的な思考から来ているから、この両者は常に入れ替わる可能性があるだけでなく、さらに大きな力が加わったり、どちらかの感情が大きくなれば両者が1つに融合する可能性はある。
世界はそのことを一度ならず経験しているし、ドイツではナチスの、日本では軍部の台頭を許し、大政翼賛会的な動きが政界のみならず社会を支配し、1つの潮流になって戦争に突き進んで行った歴史がある。
それとよく似た現象が今起きている−−。
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