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迷走する政治(1)
〜北と西の独裁者が東の権力者を救った


 この頃、政治がおかしい。西では「アメリカ ファースト」を掲げた大統領が単文投稿サイトのツイッターを使い、誰彼構わず機関銃を撃つように「口撃」し物議を醸している。
 物議を醸す程度ならまだいいが、絶対権力の維持に不安を感じて余裕がない北の若者を「ロケットマン」と揶揄したものだから、メンツを潰されたと若者が怒り、太平洋上での水爆実験を臭わせるなど西と北が「言葉の戦争」を始める始末。
 これが言葉の段階で止まっていればよいが、恐怖と裏合わせの怒りに駆られ、はずみで核のボタンを押さないとも限らない。もし、そうなったらどうなるのか。

北と西の独裁者が東の権力者を救った

 危険なシーソーゲームをやっている場合ではないが、いま世界で幅を利かせている政治家は独裁者かそれに近いワンマンばかり。他人の忠告は元より側近の言葉にさえ耳を貸そうとしない。
 北の若者に至っては叔父でさえ躊躇なく銃殺に処するぐらいだから、核のボタンを押すのに一瞬のためらいもないだろう。それを分かってか分からずか西の絶対権力者は相も変わらず勇ましい言葉をツイートし続けている。
 それを見た東の権力者が右に習えとばかりに勇ましく、俺に盾突く奴などいるものかと傲慢さを増し、お友達の森友、加計氏と夫婦で付き合い様々な便宜を図っていたようだ。そのことを国会で追求されると「直接指示したことはない」と本人は疑惑を否定しているが、昭恵夫人の国会証人喚問には「私人」を口実に頑なに応じようとしない。

 だが、そうした答弁に国民は納得せず支持率は下落。再び追い込まれ、腸を壊してまたまた入院かと思っていた矢先、強力な助っ人が現れ、あれよあれよという間に元気100倍。北の若者に倣ったわけではないだろうが、伝家の宝刀を唐突に抜いてしまった。「殿、御乱心」と羽交い締めにして止める忠臣は周囲におらず、居るのは茶坊主ばかりだから宝刀は鞘から一気に抜かれたばかりか、「森友・加計なんて小さな問題」と言い放つ側近までいた。
 これではこの政権と党に国民が不信感を持つのも当然と思うが、この国の民は昔から権力者に従順、長いものに巻かれることが生き残る術としてきたから、裏では不平不満を口にしても表立っては反対行動はもちろん反対意見さえ口にしない。そして最後は一任してしまう。議論せずの一任だから、後で「話が違う」となる。つい最近、どこぞの党でも合流をめぐってそんなことが起こっていたが、企業の身売り、吸収合併ではよく見る光景だ。

 ところで助っ人。1人は北の若い独裁者で、もう1人は西のワンマン経営者。彼らは東の権力者をどう助けたのか。
 北の独裁者は自分が手にした道具がよほど気に入ったのか、まるで花火でも打ち上げるように次から次へと打ち上げ喜んでいる。隣家の屋根を飛び越えて数軒先の庭先に届きそうな距離まで飛ばしたものだから、西側の家は心中穏やかならず。そんな危ないものは持つな、自治会の取り決めに従えと憤るも北の家は一向に従う素振りを見せない。それどころかますますエスカレートするばかり。まさに一触即発状態だ。
 こんな時に選挙をやろうというのだから正気の沙汰とは思えないが、北の動きが東の権力者を勢いつかせたのは間違いない。

 自分の国は自分で守らなければならない。専守防衛などと悠長なことを言っていてはダメだ。自衛隊は災害救助隊ではない。「自衛」に限った活動という枠を外し、本来の軍隊としての動きができるようにしなければ、有事の際に対応できないではないか。そのためにはまず憲法を変える必要がある。
 こうした主張に賛同しない国民も一定数いるから改憲勢力が過半数を占める状況にはなかなかならなかったが、北の若い独裁者が次から次へと花火を打ち上げるものだから「対話より圧力」という主張に賛同する向きが多少増えているように感じる。
 北の挑発行動が改憲勢力を勢いづかせているわけで、議会解散のトリガーを引かせたのは北の若者とも言える。

 公式会見よりツイッターでの情報発信が多い、西のワンマン経営者の発言は北の若者を怒らせたが、東の権力者には応援歌になったようだ。特に国連での演説は彼を大いに勇気付けた。「対話より圧力だ」と叫ぶ声にも一層熱が入ってきた。

                                            (2)に続く

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