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WiFiタブレットを使い倒す(2)
フリック入力が結構使える


フリック入力が結構使える

 そんなわけで結局アンドロイドの方を買ったわけだが、買い替えた理由はキーボード。
 実は10数年前から左手小指が腱鞘炎で伸びなくなり、いまでは左手でまともに使えるのは人差し指だけ。他の指は曲がったままで伸びない。そのためQWERTYキーボードを打つのが苦痛で、他の入力方法、例えば紙に手書きしたものをデジタル変換する方法や、音声入力、かな入力方式等々を色々試してみたが、どれも一長一短。
 入力の速さでいえば、やはりキーボードに敵わないが、指への負担を考えるとQWERTY入力より打鍵数が少ない、かな入力方式の方がいい。ただ新たにキー配列を覚えなければならないのが多少のネック。でも、それはなんとかなりそうだった。
 ところが未だかな入力方式はものになってない。というのも、文章を書く時は思考を妨げないスムーズな入力が必要で、この点でどうしても長年使い慣れたQWERTY入力には敵わず、かな入力でたどたどしく入力しているうちに、ついイライラしてQWERTY入力に戻してしまう。そのため、いつまでたってもかな入力のキー配列が覚えられないのだ。

 ところが、指が伸びなくて日常生活に支障が出はじめたのと、それに伴う入力ミスの頻発で、キーボードによるQWERTY入力を他の方法に変え、これ以上指への負担をかけないようにする必要に迫られてきた。
 そこで物理的キーボードがないタブレットをPC代わりに使えないかと考えたが、問題は相変わらず入力方法。ソフトキーボードも左指を使うことに変わりはないが、スマートフォン(以下スマホ)などでよく使われているフリック入力なら右手人差し指だけでよさそうだったので、この方式を試してみることにした。

 フリック入力はタッチパネルでの文字入力操作の一つであり、入力文字画面をタッチすると、その文字の四方に別の文字が表示されるので、指を滑らせて入力したい文字を選ぶ方式である。
 文章でこう書くとなにかややこしい方法のようだが、ケータイの文字入力画面を思い浮かべてもらえばいい。ケータイの場合は数字と一緒に「あかさたなはまやわ」という50音の頭文字が表示されているが、その画面から数字を消した形になっている。
 ケータイの場合は「え」を入力するためには「あ」のボタンを4回押す必要があるが、フリック入力では「あ」のボタンをタッチすると、その四方に「い」「う」「え」「お」の文字が表示される。「え」は「あ」の右横に表示されるから「あ」をタッチした指を右に滑らすだけで「え」が入力できる。

OpenWnnフリック入力対応版 スクリーンショット1

 この入力方式を使いはじめてまだ間がないので、入力スピードはキーボードに敵わないが、多少のスピードダウンさえ我慢すればそこそこ使える。
 この入力方式の利点は特別なキー配列を覚えなくても済むことだ。またケータイやスマホと同じで1文字、2文字入力すると、その文字で始まる単語がいくつか連想表示され、その中から選ぶだけで文字入力できる。
 そういう意味ではキーボード入力より楽で速いともいえる。これならいままでPCが苦手だった中高年でも簡単に文章が書け、まさに中高年にこそピッタリの端末といえるだろう。

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