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アマゾンプライムビデオに嵌まっている。(1)
〜ドラマも演技も質が落ちたTV


栗野的視点(No.758)                   2022年2月17日
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アマゾンプライムビデオに嵌まっている。
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 最近、アマゾンプライムビデオ嵌まっている。理由はいくつかあるが、1つは最近のTV番組が面白くなく、せいぜい夕食時に7時のNHKニュースを見るぐらい。後は映画やドラマを録画していて見る程度だ。
 TV番組を観なくなったのはドラマの作りや俳優の演技に深みがなくなったことも原因している。ドラマを見ながら「そこは違うだろ」みたいな独り言を言うようになり、TVを見ながら文句を言うぐらいならいっそ見ない方がよほど精神的にいいと悟ったからだ。

ドラマも演技も質が落ちたTV

 とにかく「大根」に近い演技の俳優(役者ではない)が増え過ぎている。なぜ、こんな番組を何年もシリーズでやるのか分からないものや、なぜこんな番組が人気番組と言われるのか分からないものが多い。
 その筆頭が沢口靖子の「科捜研の女」。とにかくこの番組程視聴者をバカにしたものはない。いくらドラマとはいえ科捜研と鑑識を勘違い、混同しているばかりか、上下関係が厳しい警察組織にありながら上司をまるで同僚か部下のように使うとか、「科捜研の女」が刑事の仕事をするなど、もう全てがグチャグチャ。ここまでひどいドラマはない。鑑識と合同で現場鑑定を行うこともあるようだが、科捜研の職員の身分は研究員。研究所で様々な鑑定を行うのが仕事で、刑事紛いの捜査などしない。

 ひどいと言えば沢口靖子の演技。常に一本調子の喋り方、能面のような表情、よくぞこんな俳優を使っているものだとテレビ朝日に感心してしまう。これを大根役者と言わずにどれを言うのかと一人怒っている。もちろん、もう何年も前から彼女が出演する番組はバカらしくて一切見ていないが。

 映画と違ってTV中心に出ている俳優は総じて演技が下手。映画は監督に何度もダメ出しをされ、演技にうるさく注文を付けられるから演技力が増していくが、製作費と時間に追われて作るTVドラマでは「はーい、それでいいです。お疲れさまでした」で終わる。特に主役の演技が見られない。「おい、おい。よくそんな演技でやってられるな」と文句を言いたくなる。
 バイプレーヤー(脇役)も脇の時はいい演技をしていたのが売れ出して主役、準主役級になると途端に演技も役柄も一本調子になっていく。
 そんなのを見ていると脇に置いてた方がよかったのでないかと思ってしまうし、舞台でいい演技をしていた役者がTVにどんどん出だすと、どれを見ても同じ役柄で同じような演技になるのは本人が悪いのか、それともそういう設定の役を要求する制作側の責任か。

 まあ、俳優の立場になれば分からないことはない。気取っていても飯は食えないから、来る仕事を選ばず、何でも適当にこなせば制作側の受けがよくなり仕事も実入りも増えるというものだ。
 「所さん、大変ですよ」と言い、訳の分からないCMにでも出まくっていれば視聴者にも顔を覚えられ、俳優以外の仕事も舞い込む。だが、いつの時代も、どの分野でも「大量生産」は質を落とす。
かくして、いいバイプレーヤーが次々にダメになっていく。それでも地方局では需要があるから、「都落ち」をすればまだまだ稼げるが。

 石橋蓮司は変わらずいい役者だが、國村隼は当初いい役者だなと思っていたが、出まくりだしてから演技が一本調子になった。最低だったのはTVの「日本沈没」。学者を演じていたが、学者は常に物静かだと考えているところが大間違い。
 元々世間知らずの連中だけに、有名になればなる程、自分の学説を否定されればヒステリックに怒り出す人間が多い。それなのに相変わらず腕の組み方も喋り方もいつもの國村隼。少しは役柄に合わせて演技しろ、と言いたくなる。
                            (2)に続く


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